まず大原則から行くよ!!
タバコ吸ってる人は歯周病が治りません。
さて、歯周病の話は後半で話すとしてまず下のCMを見てみてください。
タバコの影響
- 癌
- 循環器疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 呼吸器疾患
- 周産期の問題
癌
●喉頭がん(32.5倍)
●口腔・咽頭のがん(3.0倍)
●膀胱がん(1.6倍)
●食道がん(2.2倍)
●胃がん(1.4倍)
●膵がん(1.6倍)
●肝がん(3.1倍)
●肺がん(4.5倍)
意外と肺がん!!肺がん!!ていう割にそんなに高くないよね。
喉頭癌はつんくさんが患った癌でも有名ですね。
5年相対生存率(2009~2011年) | 81.8 % |
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循環器疾患
タバコを吸うと一酸化炭素も体内に取り込まれます。 一酸化炭素は酸素に比べ240倍も赤血球にあるヘモグロビンと結合しやすく、体内組織の酸素欠乏により動脈硬化が進み、脳卒中・急性心筋梗塞(こうそく)・大動脈解離などの循環器疾患を発症する危険度が高くなります。
例えば急性心筋梗塞発症から48時間以内に35~50%が死亡します。
大杉漣さんもこの病気のために亡くなったのではないかと言われています。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
COPDはとっても怖い病気です。世界では毎年300万人程度が死んでいます。下記の流れで進んでいきます。

- 有毒粒子/ガス (主にタバコの煙)を吸う
- 肺胞や気道の炎症・破壊
- 運動時の呼吸困難、慢性の 咳・痰
- COPD
末期は酸素が必要になります。

呼吸器疾患
肺の膨らみでくらべるだけでも大体分かりますよね。
周産期の問題
- 未熟児や,低出生体重児,全先天異常児(なんらかの障害がある子ども)が生まれる危険性が高まります。
- 早産や流産,周産期死亡(妊娠28週以降の死産と生後1週間未満の早期新生児死亡)の危険性が高まります。
- 授乳中の喫煙は母乳の分泌を抑制します。
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性が高まります。
- 生まれてからの発達が遅れることがあります。
- ニコチンは,母乳中に移行しやすく,母乳中では濃縮されて高濃度になります。そのため,赤ちゃんが夜泣きをして眠らない,下痢,嘔吐,頻脈等の症状がみられることがあります。
- 赤ちゃんの誤飲事故,たばこによるやけどなどを招きます。
早産、流産、周産期死亡は吸わない方に対して1.5倍前後高くなるようです。

さらに生涯にかかる医療費は150万ほど吸わない方に対して多いようです。
さらにタバコの値段と数期間を変えると1日20本数かたは・・・・・・・・・
600円×365日=219000
20年吸ったら400万くらい
吸ってない人は600万の車を買い、タバコを吸っている人はCOPDで酸素吸入。
さああなたはどっち???
ある時タバコの話を患者さんとしてる時、『周りに迷惑かけてないからいいじゃん先生!!』って言われたことがあるんです。
その人は4~5歳の子供がいたんです。
『小さい子供がいて何にも愛情注いでやれないままタバコが原因で死んだらこれから悲しむじゃないか!!その時は家族にとって迷惑じゃないのか!!』
言わなかった。言わなかったけど頭の中では泣きながら大声で訴えてた。
赤の他人の私がなぜここまで人の健康そのものに固執しているかと言うとその人の人生がより幸せになるようにサポートしてあげたいからなのである。
今日は熱くなってしまったのでここで終わります。