まず虫歯を引き起こす要因は以下の図で説明ができます。
この中で私達が指導によってコントロールができる部分はブラッシング、食事です。全身疾患≒唾液量と言い換えができまので唾液の量が年齢と共に少なくなればよりリスクになります。
さてこどもの話となると訳が違います。歯磨き指導をしても完璧にはできません。お母さん、お父さんも疲れて歯磨きしてあげられない時もあるでしょう。私もありますから笑
そうなると歯磨きの仕方は以下の画像の通りです。
今回はこの話ではなくて食事の話。
- 食事の頻度を下げる
- 砂糖の摂取頻度を制限する(甘いものは食後30分以内)
- 人工甘味料の使用
上記の三つに気をつけなければいけません。以下は健忘録の代わりに書きます。
1:牛乳は虫歯に対して抑制する働きがある!!
- Fluoride, beverages and dental caries in the primary dentition 2003
- Dental caries and beverage consumption in young children 2003
中に含まれるラクトースが齲蝕にもっともなりにくい糖類であるだけではなく中に含まれるカルシウム、リン酸、ガゼインが虫歯に抵抗する可能性があります。
2:母乳保育は虫歯が減少する!!母乳はカルシウム、リン酸が少ないため虫歯になりやすいと思われるが母乳保育は虫歯が減少します。
- Published: 03 August 1982 Caries in pre-school children. The Camden study
- 1987 Nov 7;163(9):296-300. doi: 10.1038/sj.bdj.4806285. A longitudinal study of infant feeding practice, diet and caries, related to social class in children aged 3 and 8-10 years
3:チーズは虫歯になりづらい!!
- Relationship Between Dietary Habits and Caries Increment Assessed over Two Years in 405 English School Children. Arch. Oral Biol. 1984; 29: 983–92.CrossRefGoogle Scholar…2年間の追跡研究で虫歯の少ないこども達はもっとも虫歯が多かったこども達と比べてチーズの摂取量が多かった。
- 1994 Jun;7(3):134-6 Enamel rehardening with cheese in irradiated patients…2年間毎朝チーズ5g食べた子供は食べなかった子供より有意に虫歯が少なかった。いや、結果出なかったらどうするつもりだったんでしょ笑
- チーズの摂取が唾液分泌を刺激し、口腔内をアルカリ性に傾けカルシウム濃度を上昇させることで再石灰化の助けとなっているという研究結果が出ております。
ここまで書くと疲れてきたのでもう今日は終わりにしますが、次回は『フッ化物は最強のsolution』です。こうご期待!!